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『Moira』の読みについて考察
2008/09/28(Sun) 14:34:34
Sound Horizon 6th Story CD『Moira』についての考察

とは言ってもストーリーについてはほぼ理解していない考察してる神ページが
たくさんネット上に存在していましたので、
アルバムタイトルについて。気になって調べたので書いておきます。
テスト勉強?ああ積分がようやく終わりました\(^o^)/



Moiraとはギリシャ神話における「運命の三女神」の単数形。複数形はMoirai。
三女神とは諸説あるがLakhesis、Klotho、Atroposのことを指す。

Moiraは元々ギリシャ語で「割り当て」という意味で、
人にとっては「寿命」が割り当てられたものとして最も大きな関心があった為、
寿命、死、そして生命などとも関連付けられた。
また出産の女神であるEileithyiaとも関連付けられ、
やがて運命の女神とされた。

最初は一人の女神を指す語であったが、
後に三女神で一組の「運命の女神」を指すこととなり、複数形でMoiraiと呼ばれる。

人間個々人の運命は、Moiraたちが割り当て、紡ぎ、
断ち切る「糸の長さ」やその変容で考えられた。
まず「運命の糸」を人間に「割り当てる者」がLakhesisで、
みずからの糸巻き棒からこの糸を「紡ぐ者」がKlothoで、
こうして最後に、この割り当てられた糸を、
三人目のAtropos(変えることのできない者の意)が切った。
このようにして人間の寿命は決まるのである。

ギリシャ神話の主神Zeusは神々の王として、不死なる者の長として、
運命を操る側にあるようにも見えるが、
Zeusもまた運命の女神Moiraの支配の元にあることを示唆する神話も残っている。
Zeusはある面では、人間と神々の運命を支配しているし、
MoiraもZeusの王権の元に仕えている。
しかしそのZeus自身もまた、自己の自由が及ばぬ運命の定めを持っているのだ。

(以上Wikipedia「モイラ」の項より引用・一部改編)

で、Wikiの項の名前が「モイラ」であること、
またその綴りを素直に読んでも分かるように運命の女神Moira=モイラと読むようですが、
今回のCDではMoira=ミラと読んでいます。なんでだよ、と。
書きたかったのはこの理由についてだけなんだ…↑の文章は単なる場繋ぎ←

ギリシャ語には二重母音というものがあります。
二重母音とは、二つの母音が結合して一つの母音として発音されるもの。
当初は別々に読んでいたものが、時が下るに従い
母音融合が起こったり、とにかくあれこれあって出来たものです。
※母音融合は日本語でも起こります。ググるとすぐ出ます。
それらの母音は表記はされるが発音はしない(異なる)、
つまり、ギリシャ語には黙字的な扱いをする字があるってことですね。
Moira(Μοιρα)を綴り通りモイラと読むのは
古典ギリシャ語(B.C.5C頃のギリシャ語)であり、
現代ギリシャ語に至るまでにοιはoi→oe→yと発音が変化しているため、
ΜοιραはMyra、つまりミラと読むのだと思われます。
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